戦後の天王寺動物園(大阪市天王寺区)に「平和の使者」としてやって来たアジアゾウの「春子」は、今年2008年で還暦だそうです。
1つの動物園の飼育年数では全国一で、ゾウの還暦は、人間の年齢にすると約90歳に相当するといいます。
神戸市立動物園では2008年4月10日、国内最高齢の65歳だったアジアゾウ「諏訪子」が死んだばかり。
天王寺動物園は2008年4月13日、還暦と一層の長寿を願い、好物のバナナやリンゴが入った特製ケーキをプレゼントしたそうです。
戦中の天王寺動物園には、悲しい歴史があります。
空襲時に逃げ出さないようライオン、トラなどの猛獣が殺処分されました。
ゾウは質の悪い餌を食べて死んだそうです。
人気者を失った終戦直後の動物園を「家畜園」と皮肉る人もいたといいます。
「ゾウを見たい」という子どもたちの願いをかなえるため、春子は1950年4月、タイから来園。
当時は、歓迎の人波が沿道を埋め尽くし、ダフ屋が出るほどの人気ぶりで、直後の1日の来園者数6万人は、今も破られていないそうです。